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1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/12/25(日)12:55:57 ID:Yvs
幸せな光景である。夏休みのプール。彼氏が「え~ぃ」と水をかけ、彼女は「キャ~、やめてよ~」と笑う。できたてカップルの、よくあるコミュニケーションだ。
さてさて、話は巨人へ。あれは4月26日からの甲子園遠征中、芦屋市内にあるチーム宿舎でのことだ。
試合後、由伸監督が大浴場で坂本と並んで体を洗っていた。そこに亀井が入ってきた。“将”はすかさず後ろから水をかけた。「冷たっ! おい、はやとぉ~」。体をよじらせながらのカメは、とりあえず後輩を疑った。勇人は「僕じゃないですよ」と首を横に振り、ボスを指さした。「んっ?」ととぼける指揮官だが、最後はニヤッと笑った。
選手から監督になった。「どうやって選手と接していくか。いきなり壁を作れと言われても無理だよ。徐々にだな」とスタートした。一方の選手側。特に1月の沖縄自主トレを共にしてきた亀井は「気軽に声をかけていいものなのか…」と悩んでいた。そんな両者の意見があったから、大浴場での“じゃれあい”には安心した。兄貴的だった由伸を確認できたからだ。
だが、チームや個人の成績とともに、関係性は自然と変わっていった。
5月29日、阪神戦後。東京Dの監督室に亀井が入ってきた。試合には勝ったが、その5番打者は4打数無安打。最近10戦で計23打数3安打と不振だった。顔は青ざめ、緊張から肩は震えていた。
「監督、すみません。少し時間をいただけないでしょうか」
自ら、2軍降格を申し出た。今のままでは力になれない―。兄貴と慕ってきたからこその苦しい胸中だった。指揮官は首を横に振った。
「ダメだ。お前を戦力として考えている。歯を食いしばってやってみろ」
1日の休養日を挟み、同31日のオリックス戦(京セラD)。男は4打数2安打と気を吐いた。試合後、指揮官は笑顔で、亀井の肩をポンっと叩いた。
「いいのが2本も出たじゃないか。そうやって歯を食いしばってやるんだよ」
監督と選手であろうと、どんな関係性でもいいはずだ。無理に壁を作る必要もない。由伸監督はこの1年、自分にしか出来ない長所を前面に押し出していた。そこに新しい和ができあがった。歴代の名監督にも作れなかった、夏のプールで見かけるような「温かな和」だった。(巨人担当キャップ・水井 基博)
◆高橋由伸監督が見た水井記者
こわもての顔に似合わず、周りの空気を読んで、取材の現場をよく仕切ってくれたよ。来年もまた担当するのか? もう、そろそろいいんじゃないか? 巨人9年目だろ?(笑い) まあ、特ダネを取れるよう頑張れよ(笑い)。自由競争だ~
1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/12/25(日)12:55:57 ID:Yvs
幸せな光景である。夏休みのプール。彼氏が「え~ぃ」と水をかけ、彼女は「キャ~、やめてよ~」と笑う。できたてカップルの、よくあるコミュニケーションだ。
さてさて、話は巨人へ。あれは4月26日からの甲子園遠征中、芦屋市内にあるチーム宿舎でのことだ。
試合後、由伸監督が大浴場で坂本と並んで体を洗っていた。そこに亀井が入ってきた。“将”はすかさず後ろから水をかけた。「冷たっ! おい、はやとぉ~」。体をよじらせながらのカメは、とりあえず後輩を疑った。勇人は「僕じゃないですよ」と首を横に振り、ボスを指さした。「んっ?」ととぼける指揮官だが、最後はニヤッと笑った。
選手から監督になった。「どうやって選手と接していくか。いきなり壁を作れと言われても無理だよ。徐々にだな」とスタートした。一方の選手側。特に1月の沖縄自主トレを共にしてきた亀井は「気軽に声をかけていいものなのか…」と悩んでいた。そんな両者の意見があったから、大浴場での“じゃれあい”には安心した。兄貴的だった由伸を確認できたからだ。
だが、チームや個人の成績とともに、関係性は自然と変わっていった。
5月29日、阪神戦後。東京Dの監督室に亀井が入ってきた。試合には勝ったが、その5番打者は4打数無安打。最近10戦で計23打数3安打と不振だった。顔は青ざめ、緊張から肩は震えていた。
「監督、すみません。少し時間をいただけないでしょうか」
自ら、2軍降格を申し出た。今のままでは力になれない―。兄貴と慕ってきたからこその苦しい胸中だった。指揮官は首を横に振った。
「ダメだ。お前を戦力として考えている。歯を食いしばってやってみろ」
1日の休養日を挟み、同31日のオリックス戦(京セラD)。男は4打数2安打と気を吐いた。試合後、指揮官は笑顔で、亀井の肩をポンっと叩いた。
「いいのが2本も出たじゃないか。そうやって歯を食いしばってやるんだよ」
監督と選手であろうと、どんな関係性でもいいはずだ。無理に壁を作る必要もない。由伸監督はこの1年、自分にしか出来ない長所を前面に押し出していた。そこに新しい和ができあがった。歴代の名監督にも作れなかった、夏のプールで見かけるような「温かな和」だった。(巨人担当キャップ・水井 基博)
◆高橋由伸監督が見た水井記者
こわもての顔に似合わず、周りの空気を読んで、取材の現場をよく仕切ってくれたよ。来年もまた担当するのか? もう、そろそろいいんじゃないか? 巨人9年目だろ?(笑い) まあ、特ダネを取れるよう頑張れよ(笑い)。自由競争だ~
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